DV-Xα法計算支援環境(含・VESTA, eduDV)利用の手引きの改定

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DV-Xα分子軌道計算で、計算した波動関数、電子密度、静電ポテンシャルなどを三次元可視化することができるVESTA

VESTAのVersionが2.xシリーズから3.xシリーズに改定されて、機能が大幅にアップ、そのVESTA Ver. 3.x シリーズでDV-Xα計算結果をどうやって三次元可視化するのか、その手順を文書にまとめて公開しました(PDF)。

DV-Xα法計算支援環境利用の手引き(2013年9月21日改定)

今回の改定では、以下の情報が最新の情報に書き改められています。

・VESTA Version 3.x 操作法

・DV-Xα法計算支援環境(秀丸エディタマクロ集)の最新版の操作法

・eduDVの最新版の情報(d2h24, d3d26の情報の追加)

最近のWindows環境(Windows 8, 64-bit)でも、問題なくインストールでき、動作することを確認しています。

ただし、Windows 7, 8などの64-bit環境において、秀丸エディタの64bit版(田楽DLLも64bit版)をインストールした場合、支援環境(秀丸エディタマクロ集)の動作で以下のような不具合がある場合があることを経験しています(何の問題もなく動作する場合もあることも経験しています)。

・eduDV動作時、C:\dvxa\calcの下に、新規ディレクトリがうまく生成できない、あるいは作成した新規ディレクトリにカレント(ワーキング)ディレクトリが移動できない。

・コマンドプロンプト画面が立ち上がる動作で、キーボードからの人間の入力を待ってくれずに、すぐにコマンドプロンプト画面が閉じてしまい、異常終了する。

※これらの現象は、原因をまだ突き止めていません。異常動作の現状もよく把握できていません。

私(坂根)が使用している何台かのWindows 64 bit環境においては、64 bit環境であっても、通常の32 bit版の秀丸エディタをインストールしなおすことによって、問題は回避できました。

現在、Microsoft Surface Pro (Windows 8 Pro, 64-bit OS, Intel Core i5-3317U CPU 1.70 GHz, 4 GB RAM)というタブレット端末で、秀丸エディタ通常版(32-bit版)、DV-Xα法計算支援環境(秀丸エディタマクロ集)VESTA 64-bit版DV-Xα法プログラム本体eduDVをインストールし、DV-Xα計算やVESTAでの波動関数の三次元可視化など、特に何の問題も発生していません。

タブレット端末でDV-Xα法計算支援環境を使っていて思ったのですが、タイプカバー(タブレット端末に取り付けるとキーボードになるカバー)を外した状態では、eduDVの動作中、コマンドプロンプト画面で数値入力を求められたとき、なかなか思うように数値を入力することができません(なにしろ、キーボードがない状態です)。

スクリーンキーボードを呼び出して入力できる可能性はあるのですが、数字の入力は易しくなく、実用的ではありません。

そこでキーボードのないタブレット端末で、タッチスクリーンへのタップだけで、いろいろな分子・錯体の電子状態を簡単に計算してVESTAで波動関数を三次元可視化できる仕組みを工夫し、一昨日、その仕組みを作り上げることができました。有名どころの分子・錯体の構造データをデータベースとしてeduDVの中に持っていますので、原子番号、原子間距離、原子間角度などの入力は一切不要です(その代り、データベースに登録してある分子・錯体しか計算できません。ただし、データベースのデータを追加することは容易です)。

寝転がりながら、Microsoft Surface Proのタッチスクリーンをタップして秀丸エディタを起動し、eduDVボタンをタップし、そこから、例えば酸素分子の電子状態をスピン版DV-Xα法で計算して、計算結果の波動関数をVESTAで三次元可視化して、スワイプして波動関数をクルクル回転させたり、ピンチアウトして波動関数をを拡大したり、まるで自分が原子・分子のサイズになって、波動関数を手で触っている感覚に陥ります。

タブレットでどんな分子・錯体の波動関数を見ようかな、と考えてから、VESTAで波動関数を「触る」まで、ほんの数回のタップであっという間にできますので、ちょっと病みつきになってしまうぐらい楽しいです。

この「DV-Xα法計算支援環境+eduDV+VESTAで楽しむタブレット端末での電子状態計算」については、近日開催予定のspd部会にて発表し、問題がなければ一般公開しようと思っております。